監督 | 松村克弥 |
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脚本 | 松村克弥 |
製作 | 大映 |
製作総指揮 | 池田哲也 |
出演者 | 遠藤雅、角松かのり |
配給 | 大映 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 76分 |
これ、90年代のちょっとルックスのいい男の子出まくり、(まあJUNONだの、加瀬大周だの風間トオルあたりね。おまけにBL要素まであるもんだから、よく見ないと誰が誰か、すぐわからなくなります。それでなくても1~3の中で一番まとまりがなくわかりづらいのに余計に)
最初、主人公の暴行シーンから開始。裸にされ、大好きと思われるフィギュアを破壊されるところから始まる。主人公いつも不良どもに恐喝され、挙句がこの暴行。
リーダーは同性愛者。(この設定にした目的がよくわからないんだけど)
途中リーダーとのゲイカップルのベッドシーン、なんとなく倦怠期なのかつれない素振。相手が寝入ったのを確認すると耳に瞬間接着剤を注入。うーんよくわからん。
なんのため、なんの効果。口癖が『ごめんね』、一番好きな言葉が「友人は守れなくても、友人の死刑執行人にはなるな」です。いじめられてる友人は救えなくてもいじめの仲間に加わるなっていう解釈でいいんでしょうか。
そして救いを求めたネットで知り合った人たちに慰労パーティーをしてもらう主人公
女の子もよびパーティーは盛り上がります。そこへ執拗に少年を追う、不良グループ
自宅まで押しかけます。(親が家にいるからといってもすぐばれる)
どうもこの時点では暴行を受けていた主人公がかわいそうという、気にしかなれないなあ(その後の展開のためそう撮ってるんだろうけど)。でも親分この主人公に歪んだ愛があるのね。(思い通りにならないという気持ちはよくわかるけど、こればっかりはねえ)
そして親分の自宅につれこんで全員暴行の対象。呼んでいた女友達も陵辱。初めは楽しんでた女連中も、途中で振るわれる暴力にガチと気づきおびえだす。
そしてバスタブ内での自慰行為を強要。もちろん局部はちょうど泡でみえないんですが(ってこれってAVの常套表現なんでしょうか、見ない分野なんでよくわかんないけど)
そして暴力はエスカレート。女を5つ数えるまでにナイフで刺せ、じゃなきゃ後ろでバット構えてるやつの鉄拳が待ってるぞと、切羽詰った状態。惜しむべからはカウントダウンシーン。状況からいったら当然女の立場としては命乞いをするシーンなんだけど、カウントダウンのメンバーに女が入ってたらなあ。相当シュールなのに3、2、1と進むにつれ、どうなるのかなあとはらはらして見てたら、手にしたナイフで後ろの男を刺す(あーその手があったか)当然形勢は逆転。窮鼠猫を噛むといったところですか
やられっぱなしだった主人公がやる側にまわる瞬間。まあほんとかうそか、Mの人間って痛みの極限を知ってる分Sに回ったとき、容赦ないという話もあります(殺し屋イチより)
『言っておくけど顔にライターのオイルぬっておいたから』といってバーナーをかざす、主人公。躊躇することなく、バーナーで顔を火あぶり、『熱い、熱い』とのたまう親分。そりゃ熱いだろうさ、それにしても状況説明が的確ね。そして遠い目で『明日も学校なんだ』と呟く。
よくフィギュアの魔改造らしきシーンがはいるけどそれがメインとうまく、絡んでない気がする。というかまま裏テーマがあるからあなどれん。
正直シリーズとしては冠をつけるだけのできではあると思うものの、暴力を踏襲しているだけでいまいち、1、3にくらべるとぐっとくるものがないかも。あえていうなら、若さゆえの暴走が共通テーマ。自分的になまじBL要素を盛り込んだのが失敗に思う。
もっと深読みすると、相手へのゆがんだ愛が暴力への引き金。女への憎悪といったところか。そんな単純なことでもないんだろうなあ
全般的に出演者全員が幼く、未熟。これも演出のひとつなんだろうげど、歯止めの利かない暴力がテーマゆえか、ほんと幼い、暴力も度は越えてるけど幼児性がそこはかとなく漂う。
1995年作品


















