![614d-Gn08zL._SL1170_[1]](https://livedoor.blogimg.jp/mansemat/imgs/6/0/6031efa4-s.jpg)
監督:グレゴリー・M・ウィルソン
出演:ブライス・オーファース/ダニエル・マンシェ/ブランチ・ベイカー
製作:2007年/アメリカ
言わずと知れたあの鬼畜作家、ジャックケッチャムの同名映画化
これに関しては言いたいことがいろいろあるんだけど、道に倒れている老人、誰もが見て見ぬふりするなか、中年の主人公のみが手をさしのべます。そして主人公の少年時代、ある夏休みに経験したできごと、それがその後の人生に暗い影をおとします。
その夏の出来事とはと過去に描写が移るところから始まるんだけど、この手の映画って内容が内容だけにあらとなる部分はあまり言及しづらい。
とはいえいきます。いたぶられる少女がブス、いえあまり美人ではない、これがリアリティというものなのかもしれないけど、とりあえず、ヒロインだからねえ。それときれいにまとめすぎ。なんか原作者の思惑とは別のものができあがっているような。ラストの『もう私こんなだし』というセリフ、うーんそういうとこがなあ。当人同士でこの悲惨な事実を受け入れ、結論出しちゃうそうことじゃないような気が
まあ拷問シーンがいまひとつ陰惨さにかける部分はエンターテイタナントとしては、これくらいでちょうどいいかな。別にトーチャームービー見たいわけじゃないし。リアルにやられるとそれこそ目も当てられない。
ヒロインは交通事故で両親を失い、知り合いのおばさんにひきとられるミーガンとスーザンの姉妹
始めっから恵まれない環境、そこでおばさんでも普通の人なら
そこにサディスト(と言っていいでしょ)が妹への暴力に対し、さからったのをきっかけで逆鱗にふれ、そこから監禁がはじまります。むりくりトースト食わすけど、たぶん口の中乾いてるから食えんでしょ
スレイヴと体に彫ったり、陰部を焼いたりいろいろしてます。ただ息子連中の性のおもちゃにするのはいただけません。
若さへの嫉妬ゆえに陵辱がエスカレートします。
ただ肝心の主人公が狂言回しにしかなっていない。いろいろ脱出の手伝いを試みるもなにせ、少女の気力がかなり失われている。(当然ちゃ、当然だけど)
主人公は、ラストにおばさんを撲殺するところまでいいとこなし。って立派な犯罪者じゃん
正直興味本位で見て後悔するほどの破壊力はありません。
とにかく全体的にきれいにまとめてある感じ。トーチャーものとしてはものたりない、サスペンスにしてはストーリーがそこまで濃くない。ちょっといやな経験を加味した『スタンドバイミー』のブラックヴァージョンといったところか
ただ批判してますが、これ以上やるとやりすぎなんで、もう自分の嫌いなジャンルになっちゃう。『女子高生コンクリート詰め』とか。
まあけだるい夏の日、軽くいやな気分になりながら、そこまで落ちたくないときに、見るには丁度いいかもしれません。(かなりレアなシチュエーション)とはいえ監督の撮りかたがうまく、監禁が始まる前の夏のシーンがとてもきれいです。
ラストは悪の元凶、おばを撲殺し、ヒロインは残念ながら絶命(たぶん)。勧善懲悪ではあるものの、救いなし。きれいにまとめてありますが、原作の凄みはでてないような・・・・とにかく、どっちにふってもいまいち中途半端感が半端じゃないので、どの層をターゲットにしているのやら。
こんなやばい作品を、マニアな映画としてではなく、撮った監督にとりあえず敬意を払いたい。
2007年作品










