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監督

スルジャン・スパソイェヴィッチ

出演者

スルジャン・トドロヴィッチ

セルゲイ・トリノフヴィッチ

イェレナ・ガウリロヴィッチ

公開

セルビア2010616

日本  2012121

 

上映時間

104分 US102        ウィキペディアより

(この2分の差が重要)
第一回目はモラル大崩壊作品セルビアンフィルム。主人公はもとポルノ男優ミロシェ。父親出演の過去のポルノ映画を子供が見ているところからスタート。それを母親が制止、ここで健全な家庭であることをアピール。父親はといえばポルノ業界に復帰のためトレーニングをかかさない毎日。(のわりには体はだぼついてるけどね)授業料がないーというエピソードをはさみ、貧困具合を織り交ぜ家庭内事情を描写。(実はこの映画、ファミリーがテーマ。)

 

主人公の兄(警察官)が主人公の妻(義理の妹)に対し、執拗な恋愛感情をいだいてます

 

そこにいきなりの元同僚(AV女優)からの破格の映画出演依頼。なんでも息子が死ぬまで遊んで暮らせるとか。ふってわいたラッキーに疑心暗鬼のミロシェさん。わけもわからないままとりあえず依頼主ヴックミルに会ってみることに、いかにもうさんくささ満載の依頼主から出演映画の説明をされますが、ミロシェさんなんのこっちゃ状態。

 

どーも危なすぎるとの判断で出演辞退を告げに行くミロシェ。奥さんの言うとおり、電話ですましときゃよかったのに・・・

 

そしてヴックミルと再び接見(地獄のはじまり)、また映画論をとうとうと講釈され

一本のフィルムを見ることに

 

それが1つ目のカットシーン、依頼者曰く『New Born Porno!出産直後の赤ん坊の泣き声が、悲鳴にかわる瞬間が非常に不快です。ギギギーという断末魔の悲鳴、早い話が新生児レイプ、うわ~。いてもたってもいられずその場をあとにするミロシェ(理性が貧困に勝ったようです)。途中車の中でもうろうとしつつ、性欲が暴発(変な薬飲まされた様子)

 

強力な催淫剤を魚河岸の長靴をはいたような女に注射され意識がなくなるミロシェ

そして気づくと3日が経過

 

その間彼は何をしでかしたのか、鼻血出てるし・・・、血尿出てるし・・・

ここからが本番です。ビデオカメラと散らばった、撮影済みのフィルムをひとつずつ確認するも、時系列はさだかじゃないので全体が見えない。エピソードの積み重ね(このへんうまいね)、とにかくいろいろえげつないことをやらかした模様

 

それではフィルムをみた順番に

1 ベッドに全裸でしばりつけられた女、その女はビッチで極刑に値するとのこと。

  もう薬漬けで正気をうしなったミロシェは当然のごとく女を強姦さらに
  牛魔刀のようなものを渡され女の首を切断、壁が見る見る血の海

  断面から血がふきだしてもやめようとしないミロシェを強引に引き剥がす。

  (これまんまネクロマンティック2、あちらは暴力要素はないものの

   女がことの最中に男の首を切断、ご満悦で行為を継続。

   血が壁の絵に飛ぶ画面も一緒、趣味の悪さはネクロが上か)

2 彼を誘ったAV女優が組織にさからい、歯をすべて抜かれ

  フェラチオで窒息死、ありがちな設定ですね。

3 一味の用心棒からおまけだよと、レイプ

  まずいラーメン屋でギョーザをおまけされるような
  大迷惑

4 金持ち?のばあさんが孫娘(結構前半からでてる

  不思議の国のアリスみたいな子)

  に私の父がそうしたようにこの子も女にしてくれととんでもない要求

  さすがに意識のぶっとんだミロシェもこれは出来んと窓から逃亡

  あわててあとを追う一味。


5 薬漬けを継続させるため、注射をうたれるミロシェ

  脊椎反応のように注射を取り上げ逆に打ち返す。

  魚河岸女が絶叫

  その後部屋から逃亡するも、あっさり拉致

 

6 ラストです。

  覆面の男とその横で相手不明でがんばって腰を振るミロシェ

  となりの覆面男は実の兄、そしてその相手は奥様

  そして2つ目のカットシーン

  ミロシェの相手は・・・・
  この時の奥様、いい顔してるなあ

  意識もうろう口から泡を吹き、肛門は血まみれ、息子です、、、

  当然のごとく泡吹き顔はアメリカじゃカット

  その後、妻と正気に返ったミロシェが相手の組織と兄を惨殺して、
  なぜか奥様に鉄拳一発

  とりあえず復讐するんですが、どーもカタルシスが全くない

  おまけに男性器、入れるとこ間違ってるし

  この辺の順番結構間違ってるんで後で直します

 

  そしてことの顛末を察したミロシェ(リアルタイム)が
  急いで家に帰るも焦心の妻と子

  これしか落ちがないといわんばかり、拳銃で一家心中

 よく考えたらこの時点で最初の登場人物ほぼ全員死んでたわ

  ところがまた組織の一味があらわれて

  『小さいほうからやれ』こんどは死姦ですか

 

 やっぱりこれ人前で好きですって言っちゃだめなやつだわ

 

ただ感心するのは、『売り方がうまい』。だってハリウッドとはほど遠い、アカデミーとも無縁な無名監督の作品がいきなり、日本版ブルーレイ販売ってありえないでしょ。発禁をうまくあおって買わせる手段(各国のバイヤーにですね)

 

発禁度合いにより各国、微妙にヴァージョンが違います。私は三パターン所有してます。大幅カット版の英盤は論外として、日本版ノーカット修正ありBD、米版カットあり、無修正BD、そして禁断の北欧DVD。カットなし無修正、当局に連行されそうだな。国内版ブルーレイでパリッとした画質で鑑賞したんで、淡々とみてられますが、これで古いフィルムでざらついた感じだと相当印象が変わると思う

 

 

もちろん作品としての完成度は高いのですが、いかんせん残念なのはパクリが多い

でもオマージュが感じられないのね。ほんとにこの監督さんホラー好きなんだろか

とは言っても伏線の回収、エピソードの積み上げ、作品としてのレベルは高いです。

 

個人的に一番不快だったのは、いわゆる頭の温かな家族のご令嬢が、水汲みの手伝いをしているシーン。(あのアリスみたいな格好してる娘)見た目から絶対金持ちじゃないので、お金で雇われてるってことがわかるし、世界観が根底からこわれる。お金のためなら殺人もOKという世界!結局大金持ちが大金はたいてスナッフフィルム撮ってたってこと。

 

にしても例のアメリカ版カットシーン。(2箇所とも子供からみ)無修正だと私でもきついとりわけ出産系。でも監督的にはここが一番の売りだったはず。ただ間違いなくカットされる倫理観なので、見せたくて撮ったというより、話題先行のため?こういうところがねー。ちなみにラストのうにょうにょした音楽はあがります。

ライトなグロ映画に飽きた人にはお勧めです。




幸せな家族
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転落への誘い
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USカットシーンその1
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斬首


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抜歯


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アリス(平民編)
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アリスー

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魚河岸の女

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兄弟共演

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USカットシーンその2

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魚河岸女、痛ったそうな自慰
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入れる場所まちがってますよ(目玉に入れてます)
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絶望の心中

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まずは子供からだ

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