アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

サラ・バトラー (出演), ジェフ・ブランソン (出演), スティーヴン・R・モンロー (監督)

『おまえの墓に唾をはきかけてやる』

１９７８年、洋ピンもので公開された『発情アニマル』のリメイクである。

いわゆるレイプ・リベンジの代表作ともいえる作品で
そのリベンジもやり過ぎ感があり、ある意味爽快感すらある。
女一人の力でここまでのことを成し遂げるのは不可能という指摘は野暮というものだろう。

主人公ジェニファーは小説家
執筆活動に専念しようと山奥のロッジに向かう。
その途中ガソリンスタンドで給油するのだが
そこにいた男に目をつけられてしまう。

水道の修理のため、修理工を家に招き入れるジェニファー。
修理工はガソリンスタンドであった男の子分。
女の様子をきいた田舎の男たちは、
都会の美しい女が気になってしかたがない。

その後男たちはロッジに侵入しジェニファーに嫌がらせを始める。
ロッジから逃げ出すジェニファー。
途中保安官に保護され、一度は安堵するのだが
その保安官も仲間
結局ジェニファーは連れ戻され。凌辱のかぎりをつくされる。修理工の男を除いて

その一年後
ジェニファーの復讐は開始された。

水道修理工の男を拉致することを皮切りに
水酸化ナトリウムを満たしたバスタブに頭を押し付ける。
木に縛り付け、魚を顔に塗りつけカラスに襲わせた姿を録画する。

復讐はその罪の度合いにより加速していく
レイプのリーダー格の男を裸でつるし上げ
歯を抜き、ペニスを切断する。
(オリジナルではフェラチオ中に噛み切る)

そして家庭ではよき父親の保安官
彼には最も残虐な復讐方法が用意されていた。
娘の家庭教師として近づくジェニファー
その正体を知り慌てふためく保安官
娘を返して欲しければの脅しに誘い出される保安官

正気を取り戻した保安官は
肛門にライフルを押し当てられた状態で机に縛り付けられていたことに気づく。

その引き金に縛り付けられたロープは
眠った男に縛り付けられている。
その男とは最初に拉致した水道修理工である。

『こうされるのが好きでしょ、彼が目覚めたらどうなるのかしら』と
言い残し山小屋を去るジェニファー。

男は目覚め、ライフルは発砲される。
うつろな目で遠くを見るジェニファー。

彼女の復讐は終わった。

この作品は3までシリーズ化されるのだが
最後、ジェニファーは殺人鬼にまで成り下がってしまう。
復讐を遂行しても彼女の心は癒えなかったということだろうか

2011年作品