MEATBALL MACHINE-ミートボールマシン-
高橋一生 (出演), 河井青葉 (出演), 山口雄大 (監督)
殺さなければ、伝わらない愛がある。
今となってはすっかり有名俳優となった高橋一生と
地獄甲子園をヒットさせ、ホラー映画愛と情熱は
人一倍強い山口監督による異色作である。
高橋一生効果か、昨今のマニア作品のブルーレイ発売ブームによるものなのか、
いつのまにやら国内版が出ていた作品。
ショートムービー等特典映像満載の輸入盤に
スペックが劣ると思われるので購買意欲はわかないかな。
ある男の自殺のシーンから始まる。
そんな彼を何かが襲う
寄生された男は肉体が甲殻化、幾多の触手を振り廻す
異形のものへと変化してしまう。
みちのという眼帯をした女子高生と行動を共にする男
彼等の正体は?
少年に寄生し血みどろにさせた触手は何物か?
我を失い車に激突し、ばらばらとなった肉体がグロテスクだ。
まだキャラクター設定が明確でないころの高橋一生。
工場に勤め、読書を趣味とする内向的な青年である。
彼の名はヨウジ
そんな彼にも気になる女性がいた。
彼女は向かいの工場に勤めるサチ子
毎夜、彼女を思い自分を慰めるヨウジ。
映画館で隣り合わせた女装に迫られ、
暴行されるシーンは唯一のコメディーシーンか?
謎のクリーチャーとの出会いのきっかけか?
亀のような物体を部屋に持ち帰るヨウジ。
ある夜、サチ子が上司に絡まれているところを救い、
距離を縮めてゆくきっかけとなる。
ヨウジの部屋に訪れるサチ子だが
体にある傷を見られ、幼い頃父親から受けた虐待を告白する。
ヨウジの動揺に共鳴する亀のような物体、
数多くの触手でサチ子を凌辱し寄生する。
呆然と見守るだけのヨウジ。
部屋を訪れた先輩に本能を発揮し襲い掛かるサチ子。
血みどろで死亡する先輩。
そして寄生は完了しサチ子はネクロボーグへと姿を変える。
そしてヨウジにも襲い掛かる。
ヨウジを救ったのは、あの眼帯の女子高生の父親だった。
女子高生も寄生されたのだが、なんとかボディは取り外し
人間の姿を保っていた。
そしてアレの正体を語り出す父親。
生存目的はただ一つ、共喰い。
そのために人間への寄生を繰り返し意思を乗っとる。
寄生するものが好むものは人間の負の感情。
娘の命を長らえるためアレを刈りつづける。
寄生された人間は死にも近い苦痛のなか苦しみ続ける。
サチ子を救う方法は殺すことしかないという。
娘の命を長らえるためアレを刈りつづけ
培養しイケニエを待つ父親。
そして、ヨウジをイケニエに捧げ寄生させる。
完全体へと進化し意識を失いかけ、堪えがたい苦痛の中でも
サチ子を救いたいという感情だけは失わないヨウジ。
バトル・モンスター、ネクロボーグとしてではなく
一人の男として、
人間としての意識を失ったサチ子と闘う。
高橋一生は純愛ものがよく似合う。
それが血みどろの愛でもだ。
殺さなければ、伝わらない愛がある。
さすがに残酷造形が、西村喜廣氏だけあって血糊の量が
凄まじい。
倫理的にタブーとされる子供を殺害するシーンが二箇所も
あるが、一番容赦ないのは山口雄大監督かもしれない。
ラストシーンで途端エドウッド化するのが残念。
それでも傑作であることに変わりはない。
造形に難癖付けて作品を純粋に楽しめない人は
気の毒に思う。
蛇足だが特典ムービーのリジェクト・オブ・デスも
面白い
様々な関係者のカメオ出演が楽しめる。
特に常連の清水崇監督の中国人は鉄板。
2006年作品
















































おまけ

西村監督

清水監督
殺さなければ、伝わらない愛がある。
今となってはすっかり有名俳優となった高橋一生と
地獄甲子園をヒットさせ、ホラー映画愛と情熱は
人一倍強い山口監督による異色作である。
高橋一生効果か、昨今のマニア作品のブルーレイ発売ブームによるものなのか、
いつのまにやら国内版が出ていた作品。
ショートムービー等特典映像満載の輸入盤に
スペックが劣ると思われるので購買意欲はわかないかな。
ある男の自殺のシーンから始まる。
そんな彼を何かが襲う
寄生された男は肉体が甲殻化、幾多の触手を振り廻す
異形のものへと変化してしまう。
みちのという眼帯をした女子高生と行動を共にする男
彼等の正体は?
少年に寄生し血みどろにさせた触手は何物か?
我を失い車に激突し、ばらばらとなった肉体がグロテスクだ。
まだキャラクター設定が明確でないころの高橋一生。
工場に勤め、読書を趣味とする内向的な青年である。
彼の名はヨウジ
そんな彼にも気になる女性がいた。
彼女は向かいの工場に勤めるサチ子
毎夜、彼女を思い自分を慰めるヨウジ。
映画館で隣り合わせた女装に迫られ、
暴行されるシーンは唯一のコメディーシーンか?
謎のクリーチャーとの出会いのきっかけか?
亀のような物体を部屋に持ち帰るヨウジ。
ある夜、サチ子が上司に絡まれているところを救い、
距離を縮めてゆくきっかけとなる。
ヨウジの部屋に訪れるサチ子だが
体にある傷を見られ、幼い頃父親から受けた虐待を告白する。
ヨウジの動揺に共鳴する亀のような物体、
数多くの触手でサチ子を凌辱し寄生する。
呆然と見守るだけのヨウジ。
部屋を訪れた先輩に本能を発揮し襲い掛かるサチ子。
血みどろで死亡する先輩。
そして寄生は完了しサチ子はネクロボーグへと姿を変える。
そしてヨウジにも襲い掛かる。
ヨウジを救ったのは、あの眼帯の女子高生の父親だった。
女子高生も寄生されたのだが、なんとかボディは取り外し
人間の姿を保っていた。
そしてアレの正体を語り出す父親。
生存目的はただ一つ、共喰い。
そのために人間への寄生を繰り返し意思を乗っとる。
寄生するものが好むものは人間の負の感情。
娘の命を長らえるためアレを刈りつづける。
寄生された人間は死にも近い苦痛のなか苦しみ続ける。
サチ子を救う方法は殺すことしかないという。
娘の命を長らえるためアレを刈りつづけ
培養しイケニエを待つ父親。
そして、ヨウジをイケニエに捧げ寄生させる。
完全体へと進化し意識を失いかけ、堪えがたい苦痛の中でも
サチ子を救いたいという感情だけは失わないヨウジ。
バトル・モンスター、ネクロボーグとしてではなく
一人の男として、
人間としての意識を失ったサチ子と闘う。
高橋一生は純愛ものがよく似合う。
それが血みどろの愛でもだ。
殺さなければ、伝わらない愛がある。
さすがに残酷造形が、西村喜廣氏だけあって血糊の量が
凄まじい。
倫理的にタブーとされる子供を殺害するシーンが二箇所も
あるが、一番容赦ないのは山口雄大監督かもしれない。
ラストシーンで途端エドウッド化するのが残念。
それでも傑作であることに変わりはない。
造形に難癖付けて作品を純粋に楽しめない人は
気の毒に思う。
蛇足だが特典ムービーのリジェクト・オブ・デスも
面白い
様々な関係者のカメオ出演が楽しめる。
特に常連の清水崇監督の中国人は鉄板。
2006年作品
















































おまけ

西村監督

清水監督