チャイルド・プレイ 2019
オーブリー・プラザ (出演), ガブリエル・ベイトマン (出演), ラース・クレヴバーグ (監督)
君は友達死ぬまで
実はチャイルドプレイのシリーズは初見で、
今回のチャッキーのフォルムの変化にも違和感がなかった。
ただ見終わってみるとなんだろう、この切ない既視感は。
チャッキーが破壊されるシーンはどう見ても爽快感のあるものではなかった。
そうだ、楳図かずおの『ねがい』という漫画作品に骨格がにているのだ。
主人公は友達のいない孤独な少年。
彼は廃材を集め、不気味な人形を作り上げる
その名はモクメ
彼はモクメが真の友達になってくれるよう願う。
そして願いはかなった。
だが少年には現実の友達ができていた。
そんな彼はモクメの存在が疎ましくなる。
感情を持ち襲い掛かるモクメを彼は泣きながら破壊する。
というものだ。
この作品の本質は楳図作品と同じだと思う。
だがキリスト教圏内の国はどうしても勧善懲悪の概念が働く。マーターズのリメイクが失敗した理由もそれだ。
主人公の心を自分のものにするため、
暴力行為におよんだチャッキーは悪であり、滅する存在なのである。
一度目の破壊は躊躇するものの、二回目の破壊には躊躇がない。
悪を征伐するという大義名分があるからだ。
もし最後の破壊も主人公にためらいの感情があれば
全体の印象はかわっていたかもしれない。
だがそれだとハリウッド映画として成立しないのかもしれないが。
君は友達、死ぬまで
挿入歌を歌うチャッキーがどこまでも切ない。
カレンは内縁の夫と半同棲し耳に障害のある息子を育てている。
息子アンディには友達が無く、それを知っていたカレンは
誕生日にバディ人形のチャッキーをプレゼントする。
だがそれは、客からのクレームにより返品されたものだった。
その人形はパワハラに切れた作業員が
制御装置をすべて取り外した欠陥品だった。
そして作業員は自殺するが、そのバディ人形は出荷されていった。
それがクレームで返品された一体だった。
チャッキーは一家に怪訝に思われながらもすぐに溶け込んでゆく。
しかし制御装置が外されているチャッキーはアンディを友と慕うがゆえに
彼の望むことはすべて実行しようとする。
アンディを傷つけた猫は殺害するし
初めてできた友人とホラー映画を楽しんでいると、
殺人が楽しいことと誤認識し刃物を振り上げる。
蛇足だかそのホラー映画は『悪魔のいけにえ2』
鑑賞しながらゲラゲラ笑うシーンにピッタリなチョイスだ。
アンディは母の彼氏の存在が疎ましくてしょうがない。
ある日チャッキーにその男の愚痴をこぼす。
アンディの願いを叶えようチャッキーは
男を切り刻み、その頭部を持ち帰る。
徐々にリミッターが外れ、暴走行為が加速しだす。
アンディへの純粋すぎる愛情が深まるとともに
攻撃は傷つけようとするものから、
嫉妬が理由となり、その対象を変える。
そしてチャッキーは殺人AIへと変貌していくのだった。




























































君は友達死ぬまで
実はチャイルドプレイのシリーズは初見で、
今回のチャッキーのフォルムの変化にも違和感がなかった。
ただ見終わってみるとなんだろう、この切ない既視感は。
チャッキーが破壊されるシーンはどう見ても爽快感のあるものではなかった。
そうだ、楳図かずおの『ねがい』という漫画作品に骨格がにているのだ。
主人公は友達のいない孤独な少年。
彼は廃材を集め、不気味な人形を作り上げる
その名はモクメ
彼はモクメが真の友達になってくれるよう願う。
そして願いはかなった。
だが少年には現実の友達ができていた。
そんな彼はモクメの存在が疎ましくなる。
感情を持ち襲い掛かるモクメを彼は泣きながら破壊する。
というものだ。
この作品の本質は楳図作品と同じだと思う。
だがキリスト教圏内の国はどうしても勧善懲悪の概念が働く。マーターズのリメイクが失敗した理由もそれだ。
主人公の心を自分のものにするため、
暴力行為におよんだチャッキーは悪であり、滅する存在なのである。
一度目の破壊は躊躇するものの、二回目の破壊には躊躇がない。
悪を征伐するという大義名分があるからだ。
もし最後の破壊も主人公にためらいの感情があれば
全体の印象はかわっていたかもしれない。
だがそれだとハリウッド映画として成立しないのかもしれないが。
君は友達、死ぬまで
挿入歌を歌うチャッキーがどこまでも切ない。
カレンは内縁の夫と半同棲し耳に障害のある息子を育てている。
息子アンディには友達が無く、それを知っていたカレンは
誕生日にバディ人形のチャッキーをプレゼントする。
だがそれは、客からのクレームにより返品されたものだった。
その人形はパワハラに切れた作業員が
制御装置をすべて取り外した欠陥品だった。
そして作業員は自殺するが、そのバディ人形は出荷されていった。
それがクレームで返品された一体だった。
チャッキーは一家に怪訝に思われながらもすぐに溶け込んでゆく。
しかし制御装置が外されているチャッキーはアンディを友と慕うがゆえに
彼の望むことはすべて実行しようとする。
アンディを傷つけた猫は殺害するし
初めてできた友人とホラー映画を楽しんでいると、
殺人が楽しいことと誤認識し刃物を振り上げる。
蛇足だかそのホラー映画は『悪魔のいけにえ2』
鑑賞しながらゲラゲラ笑うシーンにピッタリなチョイスだ。
アンディは母の彼氏の存在が疎ましくてしょうがない。
ある日チャッキーにその男の愚痴をこぼす。
アンディの願いを叶えようチャッキーは
男を切り刻み、その頭部を持ち帰る。
徐々にリミッターが外れ、暴走行為が加速しだす。
アンディへの純粋すぎる愛情が深まるとともに
攻撃は傷つけようとするものから、
嫉妬が理由となり、その対象を変える。
そしてチャッキーは殺人AIへと変貌していくのだった。



























































