スナッフ/SNUFF
監督 マイケル・フィンドレイ ロベルタ・フィンドレイ
ラストシーンは現実か?というだけが売りの作品。
オリジナルはフィンドレイ夫妻の『スローター』というエログロ映画。
しかし出来がいまいちなこともありお蔵入り。
それにアラン・シャックルトンがラストの殺人シーンを付け加え『スナッフ』として完成させた。
ラストの殺人シーンの出来云々はさておき、初めからフィクションありきの類似作品に比べ
殺人のスイッチが入るシーンが結構リアルであり、不愉快さは類似作品の中でも上位ではないだろうか。
『スローター』自体は70年代臭が漂い、
ヒッピーが仲間同士のクスリをめぐるいざこざで、リンチ、殺人と
稚拙ながらグロテスクなシーンが続く。
この類のカルト映画が好きな人にはたまらないかもしれないが、
正直非常に退屈ではある。
ただラストのアイディアはイタリアのモンド映画を源流に
その後の疑似ノンフィクションの流れを作った俊逸なもの。
そういった部分ではもう少し評価されてもいいと思うのだが、
例のシーンは本物なのかという緊張感がなければ成立しない作品なのも事実。
海外ではブルーレイも発売されているので、一定のカルトフファンはいるのだろう。
ちなみにジャケ写はブルーレイ版の裏ジャケ、ポスター画像。
国内版、ブルーレイ版と比較して最もかっこいい気がする。
1975年作品
