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出演: かとうみゆき, 高橋裕香

監督: 山内大輔 

基本コンセプトは前回とほぼ変更のない今作品。ただし、登場人物のキャラクターの濃さは前回比2倍です。なにを理由か県警をクビになり、離婚暦あり、バクチの借金一千万の中年男、カルト宗教に嵌まり込み夫に離婚され、なおかつ教祖様の子まで宿している女、おまけに賞金の使い道も教団への寄進とどっぷり嵌ってます。さらに無気力、無関心、無職の青年。そして当初予定の参加者が死亡により不参加なため急遽、代理で出場することとなった、もっか三連勝中の棒読み女(プロの参加なんてアンフェアだと、中年男のクレームにより賞金が倍の2000万円に引き上げられます。)

 

この中年男のおかげで、えげつなさ度2倍、下品度10倍となっております。

 

最初の王様は棒読み女(その前に自慰を命令するシーンがあるのですが、時系列がはっきりしません。妊婦の世間知らずを強調するだけのエピソードだったような)、お題は鼻歯ブラシ3分間、妊婦が青年の鼻の穴を歯ブラシで激しくこするというもの。最初は躊躇していた妊婦も青年の鼻の穴から泡を吹きながら鮮血ほとばしる様に興奮したのか、きている服を血に染めながらも止めようとしません。棒読み女が『失格になるわよ』とむりやり引き剥がし、強制的に止めさせます。

 

さらに中年男の嘔吐物を棒読み女が飲み干す、中年男を興奮させ、射精させる等々、二千万とはかりにかけると微妙な命令が続きます。

 

離婚したくだりを語る中年男に『奥様はあなたのようなサタンから解放され、幸福の道を選んだのです。』と言って恍惚とする妊婦。やはりこういう企画に参加する方々、どっか別の世界にいってらっしゃるのでしょうか。さらに教祖様の性奴隷もしているようです。

またきょうこちゃんを気に入ったのか、中年男がちょいちょいちょっかいをかけています。

 

ここで一番えげつないお題。中年男が妊婦に絶頂を迎えさせるというもの。女はなかなか音をあげません。焦れた男がフィストファ×ク。『なにかあるな』と言いながら胎児を引っ張り出します。まさしく『サタン』。女ギブアップ。

なにか釈然としないのですが、とりあえず中年男の勝ち(といってもこのエピソードで死亡フラグがたっていますが)因果応報的な要素があるのが、邦画の特徴。観客から好感度の低い登場人物はろくな目にあわないのがお約束。

 

結局、当初の予想を覆し、無気力青年と棒読み女が最後に残ります。ところがまだ息の根のあった下品男がバールで棒読み女を殴打、なんと緑の液体を吐き出します。そして倒れこんだ女の顔からはバネつきの目玉が飛び出しています。要は女はロボット、棒読みもこの伏線です。『きたねえじゃねえか、ロボットなんか紛れ込ませやがって』確かに正論なんですが、この男が言っても説得力ゼロです。

 

その後グロッキーかと思っていた女、胎児のへその尾で中年男の首を絞めます。さらに無気力男の鉄拳パンチ。

そこで男グロッキー。もう阿鼻叫喚の地獄絵図

 

優勝者は無気力青年。まさに漁夫の利。賞金の二千万が授与されると、主催者に『そのロボットの修理は』と尋ねます。『修理費費用が』、『いくら』、『二千万です。』なんとも含みを持たせた終わり方をしますが、参加した理由が『別に』の彼のこと、修理費用に賞金を当てたのではと思われますが、真偽のほどは定かではありません。

実はロボットというオチ。少し強引な気もしますが、全体の出来としては、悪くないです。

 


2000年作品

 



タイトル 10000009
タイトル 10000020
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