誕生日はもう来ない

メリッサ・スー・アンダーソン (出演), グレン・フォード (出演), J・リー・トンプソン (監督)   



主人公はあの『大草原の小さな家』のローラ役、メリッサ・スー・アンダーソン


主人公のヴァージニアは友人に囲まれキャンパスライフを謳歌するごく普通の少女だった。
あることを除けば・・・

それはヴァージニアの少女時代、母親が開いてくれた誕生パーティー
飾り立てた部屋に誰一人友人が来ることがなかった。
それはもう一人の学友アンに招かれた友人たちが全員そちらへ向かったからだった
さらにヴァージニアが招待されていないことにも立腹する母。
酒に酔った母はアンの家に怒鳴り込むが、途中で
交通事故を起こしてしまう。
その事故のせいでヴァージニアは脳に障害を受け記憶の一部が飛び現在も治療中である。

そんなおり、周辺の友人が次々と何者かに殺されていく。

誕生会に来ることのなかった友人ばかりである。
ヴァージニアは記憶の失った時の自分の犯行ではないかと怯える。

真犯人は?

 

ラスト自らの誕生会を祝う準備をするヴァージニア
殺した友人たちをテーブルに並べて
そこへ訪れた父親が
ヴァージニアの犯行を目撃してしまう。
ヴァージニアは父親の首を切り裂き死者の来客へと加える。


そのうちうつぷせていたひとりの少女が意識をとりもどす。
起き上がった少女はなんとヴァージニア。
実は友人の一人、アンがヴァージニアのマスクを被り犯行を重ねていたというどんでん返し。
もみ合うヴァージニアとアンだったが勢いでアンを刺し殺してしまう。


真犯人の動機はヴァージニアの母親と、自分の父親が不倫してたことで、家庭崩壊。
それを恨んでとのこと・・・。
ちょうど刺殺したところを刑事に目撃され、真犯人にされるヴァージニア。
もうヴァージニアの誕生会が開かれることはない・・・

なんだそりゃと思った人も多いはず。


誕生日の件と母親が事故を起こしたことでヴァージニアが
心の闇を負ってしまったキャラクターを主軸にしておけば最後のどんでん返しの唐突感もまた違った印象になったかも。


ヒットしそうにない邦題とひどい結末。
様々なホラー映画の要素をむりやり引っ張ってきたような設定。
そもそもオチをどんでん返しにしようにもヴァージニアの大量虐殺の動機が弱い。
真犯人の唐突感。ジャーロの手法を取るには時代背景が10年遅い
さらにそれと80年代の虐殺ホラーがかみあっていない。
ゴア描写は結構がんばってるもののいまひとつ印象に残らない作品。
よくも悪くも特徴のない作品。
『フェノミナ』風な部分もあるので、ダリオ・アルジェント好きにははまるかも。

1981年作品

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タイトル 10000010
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